肝臓の機能には胆汁の分泌というものがありますが、この胆汁の成分が胆のうの中で固まってしまうと胆石となります。
胆石は10人に1人という高い発症率で、特に珍しい病気ではありません。
しかし、胆石になってしまうと肝臓数値が高くなり、あらゆる疾患のリスクが高まるので注意が必要です。

胆石によって肝臓数値が高くなるってホント?

胆石は、ただ結石が出来て胆のうにとどまっているだけの段階では特に症状はありません。

しかし胆石は移動することがあるので、移動した部位に対して何らかの症状を発生させることがあります。
例えば肋骨の方に移動すると、みぞおちや背中が急に痛くなったり、治まったりを繰り返したりします。

そして、この結石が総胆管という器官に入り込んでしまうと、肝臓数値に変化が起こります。
胆管には2つの種類があり、1つは胆のう結石でもう1つは総胆管結石という症状です。
総胆管結石になると胆管が閉塞してしまうため、肝臓への酸素や栄養補給が不足することがあります。
また、肝臓から分泌されたり排出されたりする物質の流れも滞るため、肝機能障害が起こり肝臓数値が高くなってしまいます。

AST(GOT) (標準~30)
ALT(GPT)  (標準~30)
γ‐GTP  (標準~50)
ALP (標準~350)

こうした、肝臓の破壊度を表した数値が基準値を大きく超えたときは真剣にお医者さんに診てもらった方がいいでしょう。このとき、胆石によっても数値が上がることもあるということを知っていると、比較的に冷静に考えられると思います。何か心当たりがあるといった自己判断も時には役立ちますし、慌てずに医師にも相談できます。

胆石が数値を高くする原因と対策は

胆石が胆のうにある段階であれば、薬物によって結石を溶かしたり胆のう摘出などの対策で取り除けます。
しかし、総胆管結石になってしまうと薬では溶かせませんし、胆のうを摘出しただけでは解決しません。
総胆管に詰まった結石を取るには、内視鏡を使って除去するのが一般的です。

ですがこれで取り除けなかった場合は、手術によって取り出すしかありません。
こういった対策以外もあるかもしれませんが、万が一総胆管結石が十二指腸乳頭に引っかかると、胆石性急膵炎を発症する可能性があります。

この病気は命に関わることもありますから、自己流ではなく医師の治療による対策を行ってください。

いずれにしても、肝臓数値が高くなるのは胆石が原因になることがあります。
ですので、血液検査をしたら、以前より肝臓数値が上がっていないか自分でもしっかりチェックしましょう。