病気になると、その病気による不調が症状として現れるので治療をすることができます。
しかし肝臓の場合、どんなに不調が起こっていても重症化するまで症状がほとんど現れません。
ですが、体調には症状が現れなくても顔色で分かることがあるので、肝臓の状態は顔色で判断できるようにしましょう。

忍耐力のある肝臓が悲鳴を上げるときは重症?

肝臓は胆汁を作ったり代謝を行うなど重要な働きをしているため、常に酷使されています。
それでもとても我慢強いので、限界まで生命維持活動を続けます。
ですが、どんなに肝臓が頑張って働いていても、異常が起これば機能が低下します。

肝臓の働きの中でも、特に重要なのが血中の老廃物を取り除いたり、不要物を排出するデトックス作用です。
この機能が低下すると、血液中には老廃物や不要物が溜まってしまい血流が悪くなります。
さらに血液自体も汚れたままになってしまうため、皮膚の色がくすんでしまい、最終的にはどす黒いような色になることがあるのです。

 

黄疸によって体に異常が起きるときは危ない!

また、肝臓の機能に異常が起きて肝臓数値が高くなると、黄疸が出ることもあります。
この黄疸の原因はビリルビンという物質で、血中のビリルビン濃度が上昇すると、顔の皮膚や白目の部分が黄色く変色します。

ビリルビンは、本来であれば血液によって肝臓に運ばれ、グルクロン酸という物質と結合し、胆汁に混ざって便から排泄されます。
しかし、ウイルス感染や薬剤などによって肝炎が進行すると、肝臓が線維化して硬くなります。

硬化すると肝臓内の血流が悪くなるので、ビリルビンとグロクロン酸が結合できなくなり、胆汁に混ざらなくなるのです。
排泄されなかったビリルビンは、再び血液に取り込まれて全身に運ばれていきます。

顔の皮膚はとても薄いので、ビリルビンの濃度が高くなった血液の影響を受けやすいのですね。後は、首回りなども体調によって色が変わりやすいといわれます。この状態は、体内で老廃物がたっぷり循環している証拠。うまく解毒して体外へ出せない状態なので、肌の色としてあらわれることがあります。また、目の白目には黄色い斑点ができます。

そのため、肝臓数値が高く肝臓の状態が悪化すると、顔色が黄色くなる黄疸が発症することもあるのです。

具合が悪いと顔色まで悪くなることがありますが、それだけ顔には体の中の状態が表面化します。
肝臓は沈黙の臓器とも言われるので、顔色に変化がないかこまめに確認して、少しでも異常を感じたら医療機関で診察を受けましょう。